東京・仙台を拠点にアンティーク家具修理・補修・リフォーム・販売しているファニチュアヒロシ。アンティーク椅子・ソファ・テーブル等全国対応。

ヨーロッパの豊かな暮らしをお客様と一緒に考えるお店

アンティーク家具 ファニチュア ヒロシ

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英国アンティーク家具 100年使える家具

 ∞ 特 徴 ∞

一般的に、アンティークと聞くと、皆さんはなにを連想しますか?

よく言われるのは、ほしいが値段が高い、家に合わない、知らない人が使ったものできみが悪いなど人によって色々イメージが違うと思います。

そのなかで日本に多く輸入されている英国のアンティーク家具についてです。

日本の家に置いても違和感なく溶け込むか不安があり方が多いようです。

明治時代の西洋建築や家具のお手本は主にイギリスの文化です。

東京駅やその周辺の建物は明けレンガ建物です。

家具は上流階級の人達が使われていたマホガニー材やオーク材の木で作られたイギリス家具が多く残させていて美術館や貴族の御屋敷に残させています。

デザインは、主に16世紀ゴシック様式から20世紀初めまでのビクトリア様式で作られた家具です。

昭和に入り第二次世界大戦後の日本に西洋文化が一般家庭にも入り、イギリスのロンドンで使われていたオーク材でサイズが小さなものをモデルに日本式の家具が作られtようになりました。

私も家の中には、畳の上に文机がライティング式で上に本棚が付いているものなどがありました。今でも畳で使うライティングビューローなども作られています。

イギリスのアンティーク家具は中世のデザインを取り入れてバランスよく複数の様式の良いところをヨーロッパの伝統技をもつ職人の手で1点1点丁寧に作られています。

彫刻が施されているものは、伝統的な技術で、数百年以上前のものとほとんど変わらないすばらしいデザインの物も多くあります。

日本には1920年以降に作られた家具が多く輸入されています。

 

 ∞ 材 質 ∞

家具が作られた時代により使われた木の材質が違います。

材質は、オーク材(ナラ)、ウォールナット(クルミ)、マホガニーの3種類が多く使われておりオーク材は茶色のダーク色が多く小ぶりで奥行きが薄く角張った直線的なデザインです。日本の家にもピッタリです。材質の違いは数百年の歴史の中で様々な様式や採れた素材を使い作られたようです。意外に1点だけ置いても不思議にほかのものと違和感なく調和して、今までずうっとそこにあるように思えるほどなじみます。ウォールナット・マホガニーは、赤茶色の繊細で優雅な装飾性のあるデザインが多く、深く赤みがかった色合いは、美しく木目もつんでおり丈夫で オーク材に比べると高級家具が多いようです。ウォールナット・マホガニーを使った家具は18世紀にイギリスが世界で裕福な国になり、家具の様式も中世の豪華なバロック様式やフランスデザインのロココ様式の影響をうけてミックスしたデザイン、クィーンアン様式のイスが作られています。イギリスアンティーク家具の黄金時代を迎えた時期で、チッペンデール、ヘップルホワイトなどのデザイナーの登場で、流行にあわせた新しい形の姿を変え家庭にも普及しました。

 

∞ 修理 ∞

アンティーク家具のよさは、再生が出来るようなつくりになっており、その都度 手を掛けて直せば また新しい家具のように蘇ります。使い方によりますが次の代まで使う事が出来ます。使い込んだ良さが風格になり、落ち着いた雰囲気になります。たとえばイスは分解して組直し、中のクッションや張地を替えることが出来ます。テーブルは、塗装を一度剥がして塗りなおすことも出来たいへん便利です。アンティーク家具の魅力は、一点一点手づくりで彫刻の素晴らしさや独特の天然素材だけで塗られた塗装の色合いもあります。アンティーク家具のデザインが好きで、古い物を受け付けない方はアンティーク家具を選ばないで、アンティーク調のリプロダクションをお勧めします

 

 ∞ 日常の取扱い方 ∞

アンティーク家具独特の風合いと質感は、木に染み付いた歴史と、その素材をいかす塗装がポイントとです。現代家具のような素材や塗装が使われていないので、多少の手入れが必要です。天然の塗装が使われていて木が呼吸できるから100年でも使えるのが特徴です。イタリアのクレモナのヴァイオリン工房でも同じ塗装が使われていました。

1) 一般家具と同じように直射日光があたると長年の間に木が変色しますので、なるべく日中はレースのカーテンを引いておくことをお勧めします。

2) 木の乾燥を防ぎテーブルの塗装を長持ちさせるために、1~2ヶ月に一度ワックス(ナナパ)をお使いください。乾燥がひどくなると木のトラブルでひび割れたりすることもあるので、加湿器をなどを使い適度の湿度(鼻が乾燥しない程度)を保ってください。

3) ファンヒーターやエアコンの風が直接あたると、木の水分が少なくなり乾燥しますので避けてください。

4) アンティーク家具の塗装は木の風合いや質感を出すため、現代家具に良く使われるウレタン塗装のような強力なものではないので熱い物や水気のあるものを直接置くことは禁物です。

5) グラスの水滴や熱いものを直接のせて輪染みを付けない為にテーブルクロス、ランチョンマット、家具専用ビニールマット(当店取り扱いのフッ素加工品等)をお使いください。

6)テーブルは普段乾拭きをお勧めします。濡れたふきんを使う場合は固く絞りそのあとにからぶきしたほうが塗装が長持ちします。数年使われるとキズもつきますので水が入り込みトラブルのもとになりますので注意してください。

ちょっとした気配りや手入れで、自分だけの味わいを持つ愛着のある家具になっていくのがアンティーク家具の最大の魅力だと思います。これからも大切にお使いください。尚不便なところがあれば他店でのお買い求めの家具の修理や美術品の修復も当店でご利用いただけます。

 

 

     
  ∞ヒロシの豆知識∞
ひとくちにアンティークと言っても、時代により素材やデザインは大きく違います。
私たちの生活にアンティーク家具を取り入れ暮らすためにも知っておくといいですね。

よくお店に来た方に聞かれることです。

ファニチュアヒロシには国内・海外、新しく古く見せている家具・古い家具と様々なものが同じようなデザインや素材で作られ展示しています。
でも皆さんすべてアンティーク家具だと思われる人が多いです。


プロの目で見ると見分け方が色々ありますが一般の方にはわかりにくいかもしれません。
お店の人に説明してもらうのが一番ですが、ひとつわかりやすい方法は塗装の違いです。
現代家具はほとんどウレタン塗装(人工樹脂)で触ると乾燥した感じで、アンティーク家具の塗装はフレンチポリッシュ(天然塗装)で触ると少ししっとりした手触りが特徴です。
たくさんのものを試してみて違いを感じてみてください。
徐々にわかってくると思います。


一般的に皆さんが聞く話で多いのは、100年経つとアンティークと言われることです。
これは、古い物に対して貿易上関税についての話です。
1947年GATT[ガット協定]貿易をするときに目安で、家具などの古物は100年以上たっているものには関税をかけない無税にする決まりごとです。
本物のアンティークは、歴史をさかのぼると1500年半ばから
1900年初期に作られた家具が一般にアンティーク家具です。


しかし実際は、イギリスアンティークを取り扱う修復士や美術館は1920年ごろに作られた伝統家具も今ではアンティーク家具と呼んでいます。
皆さんの家庭で使われているアンティーク家具は、1920~1940年ごろに作られたもので、中世エリザベス1世の時代16世紀~20世紀初頭までの様々な時代の様式を融合させて作られたエレクティクススタイル(折衷様)と呼ばれています。


正確には、私たちが使っているアンティーク家具はほとんどは1870代以降に作られた家具は、アンティーク家具として作られたオリジナルではない。
たまたまいい物なので残り、再版されてきたものです。

 

あなたは鑑賞派? 実用派?

アンティークの楽しみ方を3つにわけてみました。


     1、高額で美術鑑賞用として見て楽しむ(コレクター向け)

     2、日常生活で普通に使う(日本の家に合うもの)

     3、様式にこだわる(日常生活で大切に使う)

1、本物のアンティーク家具は、数百年前に作られものは一般家庭で使われるものではなく大きなお城や宮殿などで使われていたもので、日常生活に耐えられない状態で観賞用です。
手に入れるにはイギリスのオークションハウスなど信頼できるところから買うのが多いようです。常に手入れが必要でデリケートです。

2、作りが頑丈で日常生活に耐えられるものは1920~1940年ごろに作られたオーク材(ナラ材)の家具がお勧めです。デザインやサイズや作りが、日本の家具と違いますが形は四角で直線的なものが多ありますので和室がある日本の家でも合いますし日本の家具にも違和感なく合わせることが出来ます。
それと皆さん、英国アンティーク家具を見るとどことなく懐かしい感じがしませんか。

それは、明治時代以降、西洋文化のお手本がイギリスだからです。
東京駅や皇居周辺のレンガ造りの西洋建築物や建物に合わせた家具はイギリスの技術を身につけた日本の職人さんが作り本場のイギリスにも神戸の家具屋さんが輸出していた記録がありま
す。
今、若い方たちに人気の日本の家具は、イギリス家具をモデルに作られた物が多いようです。
英国のアンティーク家具は今は作られていないデザインと、その使い込まれた独特の艶・手触り・ぬくもりが私たちを惹きつけるのだと思います。

3、イギリス家具の歴史では珍しい曲線を使い、脚の部分はカブリオール脚(猫脚)といわれるスタイルが特徴です。
1800年半ば~1900年初頭のビクトリア様式で素材はマホガニー材とウォールナット材で色は落ち着きのあるきれいなエンジ色です。
繊細なデザインと艶があり、品のある雰囲気です。
中世のゴシック・ルネッサンス・バロック・ロココ・ネオクラシック装飾を基調にしたスタイルで、この時代は色々な様式を取り入れた混乱した時代です。
漆や象嵌モザイク(木に別の木を埋め込み作られる寄木細工)を施した豪華な装飾を作りだした品のある繊細なデザインです。

 

ひとつ例をあげるので、考えてみてください。

イギリスの古い家の物置部屋から道具箱が見つかり、200年ぐらい昔のものです。
大変価値のあるものだと思えますがどうでしょうか。
答えは、価値はありません。
家族にとっては貴重なものですが骨董としての価値はなく、もし中に入っている道具(カンナやノミなど)のほうが価値があるかもしれません。

当時の職人がいいものを作りたい気持ちで、その国の文化や経済状態などをバックに、永年受け継がれた技術で作られたものだから、私たちはアンティーク家具を見るとホッと心が癒され
ると思います。
アンティーク家具はきれいに大切に使われていたものはらくさんありますが、反対に雑に扱われて汚く壊れてボロボロになっているものがあります。
よくよく見ると彫刻がしてあり、なんとなく語りかけてくるような時があります。
胸がときめきその場から動けなくなり心を動かされ、時間をかけても直して蘇らせたいという気持ちになることがあります。
今は、その気持ちをお客様の家のコーディネートやリフォームに生かすようにしております。

 

 家具選びや自分が使っている家具の歴史的背景や様式を知るとヨーロッパの歴史の流れが部分的なことがつながりを持つと思いますのでご覧ください。西洋インテリアのスタイルは、建築様式に合わせて、家具様式があり同じ様式でも国によって少しずつ時期やスタイルが違います。数千年の歴史の中で積み重ねられたデザインは流れがあります。中世の歴史でゴシック、バロック、ロココ、ネオクラシック、アーツ&クラフツなど国によりスタイルが違い、繁栄した国の特徴があります。王様や貴族など特権階級のために工芸職人が丹精込めて作られたオリジナルは工芸品なので、博物館や美術館に保存されているものが多いようです。現在でもリプロダクションとして現代風にアレンジさせて作られています。

「英国伝統的なデザイン家具」


ヨーロッパで古典的なデザインの様式は、英国が黄金時代に流行した、ジョージアン・スタイルやヴィクトリアン・スタイルの家具は人気がありました。マニアの人は、オリジナル(本物)を好むコレクターですが、現在私達の生活の中には、たくさんの様式や作った国が異なった家具が置いてあり、居心地の良い部屋にすることは大変なことです。
クラッシックなインテリアを楽しみたい方であれば、アンティーク家具だけでなく、現代風にアレンジされたリプロダクション(再生家具)の家具が部屋に馴染み使いやすいと思います。このような家具でお勧めは、新古典様式(ネオ クラシック・スタイル)を基調としたジョージアン・スタイルで、均整の取れた美しいプロポーション、いろいろなモチーフを取り入れた細工と仕上げでとても人気があります。リプロダクションでTHEODORE ALEXANDER(R)社の家具
http://www.mandh.co.jp/html/repro_02.htm
イギリスのカントリーハウスなどの英国貴族の館でも、ジョージアン・スタイルの家具が多く使われています。
伝統的なデザインを残しながら、英国の家具メーカーは今私達の家に合った家具を作るために、今まで使われてない素材やデザインで、マホガニーと言う材料を使い東南アジアで作られている物が多くあります。
今まで、英国から輸入した家具よりも材料がよく見えないところまで無垢を使い高品質の工芸品のようで、勿論値段も安くなり素敵な家具です。
元になっているデザインは、17001800年代に作られた「クインアンスタイル」、「ジョージアンスタイル」、「ヴィクトリアンスタイル」が主で特徴は素材とデザインです。
素材はマホガニー材でデザインは脚部が湾曲(俗に猫脚と言われてます)した部分でその曲がり具合や彫刻の種類もさまざまあります。
日本にアンティーク家具として輸入されているものは、19201960年ぐらいの間に作られた家具です。これらの家具は折衷様式と言われ、1500年代からの様々な様式を取り入れバランスよくデザインされたものです。一般に世界中でアンティークとは、100年以上前のものを言いますが、現在ではバランスがいいデザインの家具はイギリスでも、70年ぐらい前の家具もアンティーク家具と言われ流通しています。

西洋家具の価値は、素材・構造・デザインが良く調和していることだと思いますので、この3つが大切です。
1,素材は、マホガニー材・ウォールナット材の高級なものを使用するので、素材の長所を出来るだけ生かし、加工して塗装をフレンチポリッシュ(仕上げ材)で木目が直接みずみずしいまでにきれいに見えます。工芸品のような輝きです。
塗装は重要なポイントで、上質な無垢材を使いながら現代家具に使われるポリウレタン塗装を使えばプラステックのような手触りで、木肌の風合いが損なわれます。
2,構造は、殆どの家具が分解して部材ひとつひとつに分けて再組み立てが出来るように作られています。
修理をしながら永く使える家具です。

3,デザインは、様々な様式の良い所を取り入れバランス良く美しく、その時代に合わせて作られています。
時代を重ね進化して組み合わせで新しいデザインで表しています。
どの時代でも歴史を紐解くと、現代使われている家具の元になるデザインがどこかにあると思います。



  『英国アンティーク家具の魅力』

日本に輸入されているヨーロッパアンティーク家具の中で英国家具が多いことに不思議に思った方が多いと思います。
 皆さんはなぜだと思いますか?
1、 日本が明治時代以降、西洋建築や家具を導入した際のモデルになった国がイギリスであったことです。

2、 現在 日本に輸入されている英国アンティーク家具は、美術品としてではなく実用性が伴った家具だから です。19201960年頃に作られたエクレクティックスタイル(折衷様式)と呼ばれている、1620世紀の間のさまざまな様式を融合した物で、これからも長く使えるからだと思います。

3、 主にオーク材(ナラ)で作られた家具が日本の家にはしっくり溶け込むためで、他の国の家具に比べサイズが小さい物が多く、曲線よりも直線の家具で、色合いが茶色のダーク色で木目が細かく堅く丈夫でキズが付きにくいからだと思います。

英国アンティーク家具の定番として人気が高いサイドボードを紹介したいと思います。

サイドボードには、上部にミラー付きの豪華なミラーバックサイドボードと カトラリーやデキャンタなど食事の際に必要な物を収納していたサイドボードがあります。

デザインは、脚に特徴があり、さまざまな種類があります。
・ブルボーズレック

16~17世紀にイギリスで球根(ブルボーズ)型が流行して、テーブルの脚などにも使われており、彫刻が施されて装飾的です。パイナップルに似ているのでパイナップルレックとも呼ばれている。

・ボビンターニングレック
17世紀にオランダで挽きもの(こけしの頭をかさねた)が発達して、糸巻き(ボビン)を重ねたようなデザインです。
・バーリーシュガーツイスト
ねじり飴のように角材を挽いた細工で、イスやテーブルにも使われておりスッキリとしたデザインが人気のようです。
・インバーティットカップ
ティーカップを逆さに重ねたような形なので付いた名前です。補強用にキャスターが付いている物が多いようです。
・ボウルアンドクロウ
竜の脚に玉を握らせたデザインで、猫脚よりも太く獣をモチーフにしたしっかりした脚で、彫刻が施してあります。

彫刻

・ ピアスドカービング(透かし彫り)
サイドボード上部の飾り部分に彫刻を施し立体的にする為に彫刻以外の部分を彫り抜いたとても美しいものです。
・ ハイレリーフ(高浮き彫り)
精密でこまかい細工を立体的に浮き上がるように彫刻した物は工芸品のようでどれもすばらしく、高度な技術が必要で高価な家具に多く見られます。
サードボードは、大きくて使いづらいように見られますが意外にリビングやダイニングに置いて使うと色々な物が収納することが出来便利です。
たとえば、引き出しには和・洋食器を入れ、扉付きの棚には書類や本・電化製品の説明書など気軽になんでも収納できます。
サイズやデザインもさまざまですがひとつアンティーク家具を使っていただくと木の風合いや、使い込まれてもしっかりとしている作り、彫刻のすばらしさがわかってくると思いますので、自分のライフスタイルに加えてみると自分だけのインテリアが楽しめると思います。

 

英国アンティーク家具の魅力」
15年ぐらい付き合いのあるイギリス人のアンティークバイヤーで、ロンドン大学で考古学を学んだ、日本にも住んだことがある人から聞いた話です。「古い物に対してのこだわり」は何かと聞いたら、家については古ければ古いほどよく、新しい物には興味がないと聞きました。何でそんなに古い物が好きなのか不思議に思い聞いたら、古い家ほど、その中に漂う空気が良く落ち着くと言うのです。イギリスの古い家には、新しい物にはないやさしさや暖かさがあり、色々な時代を経て増えたキズが付いていても木のぬくもりや使い込んだよさが、価値があるようです。日本の場合、家を建てるまでは一生懸命で家の素材や設備・外構など、見た目を気にして便利で使いやすい家を望み、家を建てるときにすべてを満足できるように考える。でも 住んでみると図面で考えていた時とのギャップを感じて、後で失敗したとか便利だと思い付けた設備が、住んでみてほとんど使わなく無駄だったと、家具を見に来たお客様に聞くことがあります。見た目だけでなく どんな家を建てたいか、どんな生活をしたいか、流行に流されない自分だけの「豊かな暮らし」が出来る家いいと思います。ヨ-ロッパの人は、家を持ったときが家づくりの始まりと考えて住み手が自分の手で作り上げていくようです。だからこそ彼らは自分達で家の補修から、壁の色塗りまでするようです

「アンティーク家具」

英国アンティーク家具の中でもとくに人気のあるオーク材のサイドボードについてお話いたいと思います。
英国では引き出しにフェルトを張りカトラリー(食事で使う刃物、フォークスプーンも含む)を入れ扉の中には食器やお酒のデキャンタをしまっておく要するに食事の時に使う物を収納するのに使われたようです。
日本で人気があるのはオークの無垢材を使った丈夫な造りで、一つ一つ丁寧な彫刻がされた美しい外観、ほど良い大きさ、そして同じデザインの物はないというような事からでしょうか。
現在 日本住宅の中でダイニング・リビングルームに置けば天板の広い所には花を飾るとかフォトスタンドを置いたり、これからだとクリスマスの飾りをしたりと季節を取り入れ楽しめるスペースにちょうど良いと思います。出切れば、素敵なテーブルランプがあれば最高ですね。引き出しには食器、リネンなどを入れ、小物を整理するのも良いでしょう。
扉の中には外から見えませんから 本、書類、アルバム、電話帳とかなんでもタップリと収納できます。
一点一点サイズ、デザインが違うので自分の目で見てお求めになるのが良いでしょう。
サイドボードとして実用的でしかも家具そのものが自分だけのインテリアなのです。
家に帰るのが楽しみになりますね。

英国アンティーク家具の魅力」

    ☆☆☆☆☆ ヘップルホワイトスタイル ☆☆☆☆☆
      ジョージ・ヘップルホワイト(?〜1786年)
18世紀の英国で用いられたジョージアン様式の家具で、宮廷用ではなく裕福な市民を対象に作られました。
デザインは、フランスのネオクラシック(バロックやロココ様式の曲線に反動して生まれた芸術運動で新古典主義)で直線構成の厳格な線と優美さが新しいスタイルです。
ヘップルホワイトスタイルの代表的な物としては、シールドバックチェアーやオーバルバックチェアーがあり、特徴は背の部分が盾形やハート形で脚の部分が直線的で下にいくほど細くなり、繊細な彫刻が施してあります。
材料は、マホガニーやサテンウットで作られています。英国アンティーク家具では人気があり値段が高いものが多いのでリプロダクション(複製家具)だと割りとお手ごろな物もあり種類も豊富です。

     ・・・・・・・・ジャコビアン様式・・・・・・・・
アンティークショップでも見かけるデザインだと思います。チェックしてみてください。
ジャコビアン様式を前期・後期に分けると 前期はエリザベス期の影響が強く直線的で堅い雰囲気の物が多いのですが彫刻のデザインは、装飾は自由になり 浮き彫りからきりはめ式になりH形やL型を組み合わせたパネルが特徴です。その幾つかを紹介します。

クロムウェルチェア・・・・・ピューリタン(イギリス国教会に改革を求めプロテスタント)通常清教徒と言われている。家具に彫刻を施すのは 神の意思に反すると言うことで、シンプルなデザインの家具が多い
ようです。 特徴としては、座面も背もたれも飾りがない四角で布張り 肘と脚の部分に挽き物(ろくろ・
日本こけしのような丸いでこぼこ)が施されている。
この様式が海を渡りアメリカ開拓者の清教徒が「アーリーアメリカン様式」、「シェーカ家具」に受け継がれた。

ヨークシャーチェア・・・・・ 17世紀にイギリス東南部ヨークシャー地方で、教会の建物を基に作られ彫刻に特徴があります。すっきりとしたデザインで背もたれの彫刻や肘や脚の部分にボビング(糸巻き)形の
挽き物加工がバランスよく入っているので、ダイニング用椅子としても使われます。
後期は、清教徒革命から共和制が生まれた。前期のシンプルなデザインの様式に不満を持った貴族たちが 再び豪華な生活に戻り、王位に就いたチャールズ2世が上品で女性的な物を作り上げました。

レストレーションチェア・・・・・ハイバックチェアは すべてに彫刻や細工がしてあり背や脚の縦棒には、挽き物(ろくろ)で横棒の背板貫などに渦巻きや王冠が施されている。

チャールズ2世様式・・・・・・ルネッサンス様式にフランスバロック様式を取り入れ優雅で女性的な上流趣味の物が多く透かし彫りや曲線が使われるようになった。座面は、籐編みが多く 布張りは花柄の
ゴブラン織りが使われた。
材料は ウォールナット(くるみ)材が多くオーク材よりもやさしく丸みをおびたデザインで、彫刻がすばらしいです。

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伊藤博司

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